2009年8月14日金曜日

「米国見限る留学生たち」

朝日新聞8月3日の記事に「米国見限る留学生たち」というものがありました。

アメリカ・ハーバード大学で経済学を専攻した湯(タン)さん(23歳)は現地で投資銀行などから就職の誘いを受けたにもかかわらず卒業後上海に戻り、今秋交流サイトの会社を創立予定。「中国の証券市場の番人、証券監督管理委員会は1月、ニューヨークとシカゴで人材採用の説明会を開いた。ウォール街の金融万ら中国人約260人が集まり、20人が転職」したとレポートするこの記事では、この委員会のチーピン研究主任が『有能な人材が欧米から中国へ戻ってきている』と話しているのも伝えています。

留学後に帰国した中国人留学生は96年にはわずか全体の1%、インド人ではゼロだったにもかかわらず、07年には中国人、インド人ともに16%に達したそう。

以前、当ブログ「MBA留学生の悲劇 - ワーキングビザが出ない」でもお知らせしたように、公的資金の援助を受け取った金融機関等でワークビザを出せなくなったのも一因だと、この記事も認めています。

経済成長も著しいインドや中国に帰る留学生たち。景気が少しずつ持ち直してきたのでは、とは言われていますが、当分このトレンドは続くのではないでしょうか。

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